アジアで就職したらブラック企業だった~南の島は蟹工船~

東南アジアでブラック企業に就職し、ストレスから入院し逃げ帰ってきた人間のブログ。        注・このブログはモデルとなった現地企業で働く人々などへの取材をもとにしたフィクションです。ただ、実際に起きている「空気感」は本物です。その辺りを味わっていただければと思います。

2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

これが本当の道徳だ!ジョージ秋山に学べ!

最近、生ぬるい作品があらゆる表現を通して多いが、ジョージ秋山の漫画『捨てがたき人々』はそんな道徳をなぎたおす。 捨てがたき人々 上 (幻冬舎文庫) 作者: ジョージ秋山 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2013/02/07 メディア: 文庫 この商品を含むブログ…

いい大学にいく意味。実はそれは学生アパートにある。

最近思うのだが、いい大学にいく意味はやはりいい教師といい友人に会えること以外にない。 私は学生アパートに住んでいたのだが、そこでITの若手企業家との付き合いができたし、ゲイの優れたLGBT活動家との繋がりもできた。ある教師からは美食なども。 結局…

新聞屋に告ぐ。営業と技術屋とツルめ。。。

メディアがクソだゴミだとささやかれて久しいが、なんだかんだいって変化はほとんど見られない。 そりゃそうだ。だって、再販制度に支えられて世界一の規模で発行部数もってるんだから、その購読料と何より広告料がバカ高い年収を支えているんだから。そして…

金融が悪者なのか?いや、コンピューターこそ。アメリカ編

製造業が隆盛を極めた時代が終わり、金融資本が幅をきかすようになる。 ものを作る人間がないがしろにされ、金融屋が不当に儲ける。 『ウォール街』は金融街でのやりとりを描いた名作。 チャーリーシーンは父が小さな航空会社の組合長を務める証券マンで、株…

営業マンなら必見!超豪華俳優がセールスマンの極意教えます!

セールスマンならこの映画を見てないやつは失格。 こう言い切っていいほどの映画は『摩天楼を夢見て』しかない。 これは不動産会社で成績の悪いやつはクビと発表されたことから、社内が騒然となるという映画。 まず、俳優人が超豪華。アル・パチーノなどすご…

クズ株の営業現場

さて、株って昔は今みたいにネット使わずに仲買人を通して買うのが普通だった。 一般的に、虚業の方が胡散臭いけど、株屋もなかなかのものだ。 この『マネーゲーム株価大暴落』は、大学中退で闇カジノで儲けていた主人公が、客の一人の仲買人に誘われて株の…

マスゴミの萌芽

元日本テレビディレクターで、ネットカフェ難民の報道で有名な水島宏明さんがブログでキー局内定者の傲慢ぶりについて書いている。 http://blogos.com/article/88342/ まあ、要するによくあるブランド企業に入社した学生が「俺たちすごくね?」っていう類な…

記者のノウハウは他業種にも転用可能

オトす力 ~金正男の心を開かせた新聞記者の「知的仕事術」~ (ワニブックスPLUS新書) 作者: 五味洋治 出版社/メーカー: ワニブックス 発売日: 2012/10/09 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 金正男の単独インタビューをとって話題になった、東京新聞…

集団的自衛権を考えるならコレを読め!

今、集団的自衛権についての議論が盛んだ。公明党の反対も押し切られようとする不陰気の中で、ごり押しで進められようとしている。 日本は第二次世界大戦で敗戦した後、憲法の下で戦争を放棄して戦力は持たないとした。その後、朝鮮戦争で警察予備隊ができ、…

やはり日本は文化的貧困。『ブラよろ』の佐藤秀峰さんを応援したい

私は一応フリージャーナリストとして仕事をしているから、よくわかる。業界に関係なく、自営業でこの国で生きていくのがどんなに困難かを。 つまり、大企業の下には下請けというシステムの中では、自営業者が独自性を出していく財力も考え方も出てこないのだ…

フリーランスになるには?ちょい古典的。

最近は家入一真さんみたいな人がネットを使って商売をするのが増えているようだけど、古典的なフリーの生き方について書いた本も捨てたもんじゃない。 『フリーという生き方』は岸川真さんというフリーの編集者の自伝的なフリーの心得を書いた本。 岸川さん…

キャッチセールの実態について

街で声をかけてくる怪しい人は実際何をしてるんだろうか? これ、結構気になった人も多いと思う。かくいう私も、現在解釈憲法を食い止めてくれている政権与党の母体の宗教団体の集まりに潜入したから、よくわかります。 『ついていったら、こうなった』は、…

とりあえず世に出たいんならコレ!大槻ケンヂさんに訊け!

とりあえず、私も含めてブログ始める人は自己顕示欲が強い人だろうから、始める段階で後押ししてくれる本が必要だと思う。 『サブカルで食う』著者の大槻ケンヂさんの生き方はおもしろい。 とりあえずネクタイするのがいやだったからという理由で、バンドマ…

実は、喫煙所がアイデアの根源だったのです。

IT技術の高まりで、情報のやり取りの速度が格段によくなったが、実は対面でのコミュニュケーションが一番大事だということには変わりがない。 『職場の人間科学』は、MITチームにより社員に取り付けられた調査用バッジの結果から、社員が創造性を発揮し生産…

谷本真由美さんを読まずして海外就職は語れない。

海外就職は新しい働き方だ。だから情報を集める必要がある。 しっかりとした分析がない中で元国連職員の谷本真由美氏の本は論理と実体験が結びついた形で書かれている数少ない良書。 谷本氏の本のいいところは、あおることもせず現実を見据えた上での海外就…

ウソでもすごい。佐村河内守の自伝。

ゴーストライターがばれて週刊誌やテレビで炎上した、「作曲家」の佐村河内守氏だが、自伝『交響曲第一番』(幻冬舎文庫)は本当にすごかった。 何がすごいって、話のリアリティ。 難聴による耳鳴りの描写など一般人が知りえないところも説得力を増しており…

日本の家族のギスギス感が浮き彫りに

日本の家族を描いた映画としては、森田芳光監督の『家族ゲーム』が一押しである。 この作品は、伊丹十三が父親の家庭で、二人兄弟の弟が高校受験のために、家庭教師の松田優作を雇うところから話はスタートする。 この話は基本的には、現代日本が家族の中で…

移動は特権階級にとっては「投資」、貧困層にとっては「職探し」

プロブロガーのイケダハヤト氏が高知県に移住することを発表した。 http://www.ikedahayato.com/20140601/6301963.html 実際、意欲的な取り組みでもあり、関西の地味な県に住んでいる身にとっては、今後どうなるのか興味深い挑戦だ。 いい機会だから、今回は…

人間の底力、も信じていい〜日本論を読み直す⑥〜

私は基本的に能力のある人間が好きだ。性格のいい人間が好きだ。そりゃ基本的に誰でもそうだから、社会的に優れた能力のある人のところにいい話がくるのは仕方がない。古いと呼ばれるかもしれないが、基本的に日本の偏差値というのは人間を選別することを「…

たかが夢、されど夢〜日本論を読み直す⑤〜

さて、今回の連載も残すところ残り1回になった。 この連載のお読みの方々は、海外就職をしたかったり、現にしていたりする人たちだろうから、当然、海外で働くことを「夢」にしていることと思う。最後にふさわしく、「夢」について書かれた本で締めるとしよ…

ジャーナリズムの頂点はやはり、ウォーターゲート事件

権力を言論機関が監視する。 もう世界中で死に絶えた 「前提」だが、言論の自由を最も追求したアメリカでは ジャーナリズムの歴史は、ニクソンのウォーターゲート事件を暴いたボブ・ウッドワードで凋落せざえるをえなかった。 アメリカのジャーナリズムで戦…

「そのままの自分」がはまるところを探せ!

日本の書店にはコミュニュケーション関連の書籍が氾濫している。 やれ「人に好かれる話し方」だ、やれ「常に笑ってろ」とか、はっきりいって病的なほどだ。 やはり以前紹介した『「縮み」志向の日本人』(講談社学術文庫)や『タテ社会の人間関係』(講談社…

新聞が奇人・変人大会になったワケ

新聞の特に人権問題で社会的弱者などの描き方がどうもおかしいと思った方は少なくないだろう。 奇人・変人を集めた「エンターテイメント化」しているのはうすうすみんなが感じているのではないか?あまり悲惨だとか苦しいだとか極端な事例を挙げすぎると「あ…

これがリアル知的サバイバルゲームだ!

節約は主婦のブーム、ではなくて、できるだけ安くいい生活をしたいのは万人の望み。 てなわけで、『年収100万円の豊かな節約生活術』(文春文庫)がおすすめ。 年収100万円の豊かな節約生活術 (文春文庫) 作者: 山崎寿人 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売…

あなたの個人資産は大丈夫?

日本がデフレになるのは構造的な問題がある、と『国家が個人資産を奪う日』(平凡社新書)は指摘する。 グローバル化が進み、製造業が移転するなど産業が空洞化する中で、製品のクオリティに合わせて値段が決められるのではなくて、ユニクロなどのファストフ…

ネットはもともとリア充に有利

ネットが普及したころ、万人に可能性が開かれた的な意見が目立った。だが、それは幻想に過ぎない。 ネットが普及して一番得をしているのは、リアルの世界で地位や実績がある人であり、一発逆転はほぼないのだ。 ネットニュース編集者の中川淳一郎氏の『ネッ…

重要なのはあなたの目

情報自体は腐るほどある現代では、どのような視点から情報を編集して発表するかということが重要になる。 これが『キュレーションの時代』(ちくま新書)に書かれていることだ。 ネットで過去に書いた記事が検索されてしまい一生残ってしまうという恐ろしい…

ドイツ人による世界認識

EU創設に大きく寄与したドイツの元首相 ヘルムート・シュミットによる世界秩序の認識が『大国の明日』だ。 基本的にはポイントをしっかりと抑えたいい本だと思うが、少し硬くて文章が読みにくい。 この本によると、日本についての認識はやはり東アジアとの外…

ラーメンはアメリカから生まれた

国民食となったラーメンだが、実は敗戦後の日本にアメリカが国内であまった小麦の市場になったという背景があったことを知っている人間はあまりいないだろう。 『ラーメンと愛国』(講談社現代新書)は、アメリカとの関係、国内では田中角栄の日本列島改造計…

基本的に「欧米」は軍事力をもちたがる

『ネオコンの論理』と『アンチ・ネオコンの論理』の二つを読み比べて思うのだが、 アメリカは自国による世界秩序の安定しか想定できないということと、ヨーロッパも軍事力を影響力の拡大のために持ちたいということ。 日本で最近集団的自衛権がやかましいの…