「そのままの自分」がはまるところを探せ!
日本の書店にはコミュニュケーション関連の書籍が氾濫している。
やれ「人に好かれる話し方」だ、やれ「常に笑ってろ」とか、はっきりいって病的なほどだ。
やはり以前紹介した『「縮み」志向の日本人』(講談社学術文庫)や『タテ社会の人間関係』(講談社現代新書)にもある通り、日本人は目に見えないて「手に触れる」範囲でないとだめで、そこに過剰にこだわるから人間関係が固まって、維持するコストやエネルギーがかかる。
根元橘夫氏の『人と接するのがつらい』(文春新書)は、基本的に今の人格はそれまでの人生で理由があって作られてきたのだから、変えようとするのではなくて、その自分のあり方や感じ方がはまるような生き方を模索すべきだと説く。
自分を変えるということはものすごくエネルギーがかかる上、基本的にはムダだ。
なので、そういう自分を肯定して受け入れてくれる場所を探すか、自分で作り出すか。
セラピー的な感じで読んでみるのもいい。参考にはいい本。
人と接するのがつらい―人間関係の自我心理学 (文春新書 (074))
- 作者: 根本橘夫
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1999/11
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「いい人に見られたい」症候群―代償的自己を生きる (文春新書)
- 作者: 根本橘夫
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/10
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