中川淳一郎著『夢、死ね』は大変生々しい、お仕事の本
ネット編集者の中川淳一郎氏の新著『夢、死ね!若者を殺す「自己実現」という嘘』を読んだ。
谷本真由美さんの『キャリアポルノは人生の無駄だ』 とならんで、日本の自己実現、夢を鋭く批判した本。
『夢、死ね』によると、中川氏の博報堂時代のエピソードとともに、仕事の本質は「怒られないこと」だととく。
まあ、実際に「夢を諦める日付をつけよう」とか現実的な指摘があって面白い。いわゆる仕事の楽しみもよく書かれている。
やはり、世の中でイメージ産業が跋扈してきて夢詐欺があとを絶たないからだろう。チャレンジすること自体はいいが、見極めが肝心。たかが夢だ。
為末大さんの「諦める力」も参照のこと。