ほとんどの本は常識の焼き直し。革新的なものは古典にあり。
私は様々な本を内容が一定以上しっかりしていれば、キチンと読むが、最近になって実感するのが、世の中に今出回っているほとんどの本は、常識の焼き直しということ。
たとえば、先ほど紹介した『つながり』にしても、「類は友を呼ぶ」とか「笑うかどには福来る」など、種を明かしてみれば、全く難しいことではない。
それを最新の研究とか何とかで肉付けしているに過ぎない。
それに、最終的に『武器としての書く技術』でイケダハヤト氏も指摘しているように、本なんて書きたいことは全体の5パーセント程度なのだ。それを論証したり肉付けしたりしているに過ぎない。
論証や肉付け自体にも意味がもちろんあるのだが、本当に新しいことが書かれているケースは実にまれだということ。
では、「新しいこと」とは、自分の世界観が壊れるようなことが書かれてある本だ。そういう本がかなり高い割合で古典の中にある。
古典は場合によっては2000年以上前に書かれたもののもあり、時間による選別を受けた正真正銘の名著だ。
その本を読んで自分が壊れる経験を積むほうが、軽薄な新書を読むよりも非常に大事だと本当に思う。