ブロガーの稼ぎ方。文章はあくまで客寄せ。
高知に移住したイケダハヤト氏をはじめ、ブロガーの本を読んできたのだが、
基本的には文章というよりいも、自分を売り込むということがポイントのよう。
自営業者として、個人のキャラクターを商品化する。
ブログを書いて読者を増やし、ネタがたまったら紙がベストだが最低電子書籍で出版する。
自分で他の人には出せないネタがあるなら、それを伸ばしてセミナーなどを開き、集客する。
さらに、フェイスブックなどのソーシャルメディアで友人を増やす。
会員制のグループで有料会員を獲得し、情報を流す。
ただ、こういうのは身内の友達以上に拡大するのは、基本的には何かの分野でパイオニアにならないと難しい。
基本的に視点を出すだけで稼ぎ続けるのは難しいのである分野でトップを走れば、自然と地位が獲得できて情報も人も集まってくる。このサイクルがなければ、ブログを収益化することは難しい。
以前紹介した『ウェブはグループで進化する』にも書いてあったが、ヤジをとばしてくるよくわからない人々を回避するために、これからはクローズドな会員制の集団をベースにしてウェブの世界は動いていくと思う。
オープンはいいが、ウェブはどの集団に属するか、属したいかが決め手となる。
その中で情報に会費という形でお金を払っていくという仕組み。
なんというか、お客をいかに囲い込むか。キャラと信頼性の勝負。
社会学者の本田由紀氏が指摘するように、今の日本社会は目に見える数字や学歴ではなくて、人柄やキャラに依存する「ハイパーメリトクラシー化」が進んでいる。それはウェブが拍車をかけているということ。
結局情報が多くなりすぎると、本当に必要な選択をするとき、自分の友人をはじめ個人の信頼性に依存する度合いがより強くなる。これがやはりポイントだ。
多元化する「能力」と日本社会 ―ハイパー・メリトクラシー化のなかで 日本の〈現代〉13
- 作者: 本田由紀
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