アジアで就職したらブラック企業だった~南の島は蟹工船~

東南アジアでブラック企業に就職し、ストレスから入院し逃げ帰ってきた人間のブログ。        注・このブログはモデルとなった現地企業で働く人々などへの取材をもとにしたフィクションです。ただ、実際に起きている「空気感」は本物です。その辺りを味わっていただければと思います。

宮崎駿よ。結局、あなたもか。。。。

宮崎駿監督の引退策となった『風立ちぬ』を観た。

 

第二次世界大戦で日本の国産戦闘機、ゼロ戦の設計者の堀越二郎氏を通して、設計者の夢や技術と戦争などおなじみのテーマを描く。 

 

風立ちぬ [DVD]

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 観てみた感想は、なんというか、戦前について、関東大震災とか戦争とか色々出てくるんだけど、本質的な問題として、このゼロ戦がどれだけ人殺したかって全く描かれてない。

 

一応中国と戦争するため、とか言ってる場面が出てくるが、落ちた「美しい」ゼロ戦がたくさん描かれる場面があるだけで。

 

あと、気になったのが、技術はニュートラル、みたいな視点。使う時代や人間が悪いんだ、という。

 

これっていわゆる科学的真理を前提として、「いつかは発見されるんだから、それ自体に罪や責任はない」って考えなんだろうけど、それはウソ。

 

時代によって要請されたから技術は開発されるし、それに加担した技術者の責任は明確に問われなければならない。

 

なんというか、「ニュートラル」に描こうとして中途半端に日本美化してるだけの作品。

 

引退作としてはがっかりです。