宮崎駿よ。結局、あなたもか。。。。
第二次世界大戦で日本の国産戦闘機、ゼロ戦の設計者の堀越二郎氏を通して、設計者の夢や技術と戦争などおなじみのテーマを描く。
観てみた感想は、なんというか、戦前について、関東大震災とか戦争とか色々出てくるんだけど、本質的な問題として、このゼロ戦がどれだけ人殺したかって全く描かれてない。
一応中国と戦争するため、とか言ってる場面が出てくるが、落ちた「美しい」ゼロ戦がたくさん描かれる場面があるだけで。
あと、気になったのが、技術はニュートラル、みたいな視点。使う時代や人間が悪いんだ、という。
これっていわゆる科学的真理を前提として、「いつかは発見されるんだから、それ自体に罪や責任はない」って考えなんだろうけど、それはウソ。
時代によって要請されたから技術は開発されるし、それに加担した技術者の責任は明確に問われなければならない。
なんというか、「ニュートラル」に描こうとして中途半端に日本美化してるだけの作品。
引退作としてはがっかりです。