アジアで就職したらブラック企業だった~南の島は蟹工船~

東南アジアでブラック企業に就職し、ストレスから入院し逃げ帰ってきた人間のブログ。        注・このブログはモデルとなった現地企業で働く人々などへの取材をもとにしたフィクションです。ただ、実際に起きている「空気感」は本物です。その辺りを味わっていただければと思います。

新聞屋に告ぐ。営業と技術屋とツルめ。。。

メディアがクソだゴミだとささやかれて久しいが、なんだかんだいって変化はほとんど見られない。

 

そりゃそうだ。だって、再販制度に支えられて世界一の規模で発行部数もってるんだから、その購読料と何より広告料がバカ高い年収を支えているんだから。そしてミスしなきゃいいという社風も出来ちゃってチャレンジなどしないだろう。

 

ただ、50歳以上の高齢者が大きな割合を占める新聞業界では、遅かれ早かれ紙頼みは改めざるを得ないのは確か。

 

東洋経済オンライン編集長の『5年後、メディアは稼げるか』 はその辺りの背景の中で、これからの出版新聞業界がどうなるかを現状を分析した上で読み解く必読の書。

 

 

 

佐々木さんは今のメディア業界について、アメリカでのウェブへの以降をフィナンシャルタイムズなどメジャーなメディアを例に出して分析していく。

 

日本との対比ではほとんど進んでいない現状を上げ、日経グループが圧倒的に有利にたっているととく。

 

有料購読層の獲得には、経済系の情報が圧倒的に有利であることなどをとく。

 

今後のジャーナリズム志望にとっては、情報があふれる今、一次情報を集める記者は超一流を除いて淘汰され、編集など情報を加工して独自の視点にまとめる能力が必要とされるため、編集者が重宝される時代になった、ととく。

 

さらに、広告やITのテクノロジーを知っていることと、ビジネス感覚、具体的には資金を会社や自分自身がどのように稼いでいくかをしっかりモデルを把握して実践していくという二つのポイントをこれまでの記事執筆能力に加えないと生き残りは図れないという。

 

私はフリーで活動している身だから言うけど、やっぱりお金儲けできない記者なんて何の役にも立たない。

 

経済的に自立していないと、結局追い込まれて不本意な記事を執筆することになるし、やっていくモチベーションが続かない。多くのフリーがパートナーを最後の頼みとしてやっているのもうなづけるのである。

 

パートナーに頼らないとすると自分でどうやってお金を稼いでいくか。

 

この本は指針になる。

 

ただ、私が思うにまともに文章書ける人間なんてほとんど記者にいないのが実情だと思う。逆に、一般でも優秀ならきっちり文章にできる。面白くかけるかけないはあるが、要点をしっかりまとめるのは、しっかりの物事の本質をつかんでいるということで、それはあらゆるビジネスにも通じることだから。

 

正直言って、ネットを見る限り、一般の人でおもしろい話題を提供している人はかなり多い。毎日コンスタントには出せなくても、無名有名関わらず、優れた意見はある。

 

結局、メディアは大衆の自己顕示欲を明らかにしたのと同時に、専門職の無能も明らかにしてしまったといえる。

 

この本を読んで思ったのは、これからは特にIT広告関連の人間との繋がりの中で学んでいくことなどが肝心となるだろう。

 

どういう人間と関わるかが、その人間の書くものを決めるからだ。