アジアで就職したらブラック企業だった~南の島は蟹工船~

東南アジアでブラック企業に就職し、ストレスから入院し逃げ帰ってきた人間のブログ。        注・このブログはモデルとなった現地企業で働く人々などへの取材をもとにしたフィクションです。ただ、実際に起きている「空気感」は本物です。その辺りを味わっていただければと思います。

ウソでもすごい。佐村河内守の自伝。

ゴーストライターがばれて週刊誌やテレビで炎上した、「作曲家」の佐村河内守氏だが、自伝『交響曲第一番』(幻冬舎文庫)は本当にすごかった。

 

何がすごいって、話のリアリティ。

 

難聴による耳鳴りの描写など一般人が知りえないところも説得力を増しており、

何より暗すぎる話の展開のうまさ。

 

何を隠そう、私も佐村河内氏がスキャンダルで 騒がれる前はこの話を完全に信じていて、読み終わった後、めちゃくちゃ暗い気分になった。

 

しかし、書いてあることがウソだと分かっても、手のひらなんか私は返さない。それほどすごい本だった。