アジアで就職したらブラック企業だった~南の島は蟹工船~

東南アジアでブラック企業に就職し、ストレスから入院し逃げ帰ってきた人間のブログ。        注・このブログはモデルとなった現地企業で働く人々などへの取材をもとにしたフィクションです。ただ、実際に起きている「空気感」は本物です。その辺りを味わっていただければと思います。

小説・番外編①~ジャカルタ、コス事情~

さて、ブラックな話を本格化させる前に、ジャカルタのコス事情について話したいと思う。

 

コスというのは基本的に一人暮らし用の部屋が集まった、日本で言うアパートのような施設。

 

インドネシアでいうアパートは、より上流階層が住む高級住宅とされている。日本で言う、都心の高級マンションみたいな感じ。

 

さて、コスについてだが、ジャカルタでは基本的に一月1万5千~3万円程度。ベッド、テレビ、机は大体標準だが、シャワーが部屋にあるかどうか、あってもお湯がでるかどうか、トイレがあるかどうか、など違いはある。インターネットは大体WIFIが着いており、電気・水道とともに値段に組み込まれている。

 

これ以下になると本当に現地の出稼ぎ労働者と同じになり、セキュリティの面でも悪くなるので、あまりおすすめできない。

 

家具は備え付け。で基本的に新たに買う必要はない。

 

コスのサービスは洗濯や掃除がついているが、食事についてはないのが普通。掃除のときに、お手伝いの人が部屋に入るため、余計なトラブルを起こさないよう現金など金目のものはどこかに隠しておくか、鍵のかかるところに入れておくこと。

 

お手伝いさんは大体地方から出てきた若い人が多い。イスラム暦の正月などのときは長期休暇をするときもあり、そのときは家事のペースが遅れる。

 

アパートメントは大体月4万円以上で借りれる。プールが無料で使えるところもあるが、洗濯機など自分で買わなければならないという弱点がある。

 

インドネシアでは華人が経済的に裕福なため、アパートメントに住んでいることが多い。

 

アパートの管理面はあまり多くを期待しないほうがいい。電気が未納と勘違いされて電気がとまる。WIFIは契約したのに、ある時急に3日使えなくなるなどなど。

 

管理側の事務レベルが低い上、「自分が悪くない」という態度で接されることも多く、この辺はいらだたしいところだ。

 

洗濯物についてはインドネシアの水はパイプのサビなのか、茶色いので、白の服はどうしても茶色くなる。日本のシャツの方が品質はいいので、多めに買っていくこと。

 

洗濯物などにクレームをつけても、ムダ。

 

私の経験で言うと、「あら、余計にかっこよくなったじゃない」と力技で押し切られた。

 

この辺りは途上国に住む以上仕方ない。