アジアで就職したらブラック企業だった~南の島は蟹工船~

東南アジアでブラック企業に就職し、ストレスから入院し逃げ帰ってきた人間のブログ。        注・このブログはモデルとなった現地企業で働く人々などへの取材をもとにしたフィクションです。ただ、実際に起きている「空気感」は本物です。その辺りを味わっていただければと思います。

図太いやつが生き残る

 海外就職に一番必要な能力、それは「神経の図太さ」だ。海外就職だけでなく、自営業も失業期間中にしていた私は「レールに外れた」生き方が思いのほかしんどいと感じた。口で自分の思うがままに生きるというのは簡単なんだけど、実際将来どうするのかは気になってしまう人は気にしてしまうだろう。私が見た範囲で自営業を営んでいる人は、妻が教師だったりして頼れるパートナーの人が多かった。あとは病気になったら今の日本ではフリーは頼るすべがない。それと同じで海外就職も基本的には公的なバックアップは受けられない以上、よほど覚悟があるか、その国によほど惚れ込んでいるか、もしくは現地の方とご結婚するくらいしないと難しい。

 神経が鈍い人は実際のところこういうことは気にしないが、大体「海外で楽しく働いている」という人は能力がある。問題は能力がないのにダラダラいることで、それは自業自得とも言えるが、そうはならないようにしたいところだ。