2014-05-26から1日間の記事一覧
エンリコ・モレッティ著『年収は「住むところ」で決まる』は、恐ろしい本だ。 だって、がんばって勉強して学歴を高めても、高卒のブルーカラーに、「住んでいる場所」によって収入が低くなるのだから。 この本はアメリカのイノベーション産業がアメリカの地…
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スキャンダルは自己破壊が強いほど面白い。ポストコロニアル、植民地時代「以後」の世界を生きるための破壊力のあるスキャンダル本ベスト3を選んだ。(以下、敬称略) ① 『南島イデオロギーの発生』(岩波現代文庫、2004) 柳田民俗学のルーツが「植民…
日本人の本質はスシにあり〜日本人論を読み直す②〜 記念すべき第一冊は、李御寧著『「縮み」志向の日本人』(講談社学術文庫)である。 李氏は日本人の特性を「ものを小さくすること」だとし、にぎり寿司、扇子、トランジスタなど、日本人がモノを小さく縮め…
いちおう、日本は先進国ということになっているらしい。 時間に正確な電車。約束を守る人々。世界トップクラスの物質的な繁栄。確かにそういう条件は備えているようにみえる。実際、強国であることは間違いない。 私は今年で28歳になったが、基本的に日本…